『大仲畑展mini〜コピーライター仲畑貴志のぜんぶのいちぶ〜』に行ってきた!:イベントレポート Vol.4

前回ご紹介した大仲畑miniですが、

KOTA的視点での感想も書いてみました!

今回の展示会で感じたこと、

3つのポイントでご紹介したいと思います。


①「、」の役割の大きさ

何のことはない、句読点ですが、実はコピーを作る時に非常に重要な役割をするんですね。句読点の位置や有る無しで、印象ががらっと変わる気がします。


例えば、こんなコピーがありました。


「一緒なら、きっと、うまく行くさ。」(セゾンカード)


「、」が多いなー、と感じたのですが

「、」をとってみました。


「一緒ならきっと、うまく行くさ。」

「一緒なら、きっとうまく行くさ。」


文の印象が、がらっと変わります。

息使いも変わり、響き方も変わり、見栄えも変わります。


このコピーには、この「、」の数が必要不可欠なんだなと思いました。


②文法が誤っていてもOK

綺麗な文章を書くことだけが、いいコピーではないんだな、ということです。

綺麗で何の変哲もない文章を書くよりも、その方が言葉に個性が出て、インパクトに残ることもあります。


例えば、こんなコピーがありました。


「私は、あなたの、おかげです。」(岩田屋)


文章としては、ちょっとおかしい気もしますが、意味は通じます。


「私があるのは、あなたのおかげです。」

と、綺麗に書くよりも、ずっと人の心に響き、伝わる気もします。


私個人としても、正しい文法よりもちょっとクセのある言葉の選び方や書き方が好きなので、とても興味深いなと思いました。


③人の心を動かす言葉

これは気付きとは少し違うのですが、印象的なコピーがあったのでご紹介します。


熊本県警の、交通安全のコピーがありました。


「なんでも揃う世の中で、

命がひとつとは面白い

ゆずりあい、ありがとう」(安心交通くまもと)


こんな時だから、かもしれません。

この言葉、ずしっときました。


このコピーをみて、熊本の方々の気持ちを考えたら、

命の大切さ、脆さ、尊さ、改めて感じて目頭が熱くなりました。


私のこの気持ちは、当初このコピーが考えられた時は

意図していなかった読み手の心の動きだと思います。


でも、言葉は時を越えて、時代を超えて

人の心を動かし続けるものだなぁと実感したコピーでした。


私も言葉を発信する人間として、

人の心を動かし、印象に残る言葉を紡ぎたいなと強く実感する展示会でした。


以上、KOTAでした。


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