地震関連ワード:HOTワードを斬る! Vol.3

こんにちは、小春です。


今週のHOTワード、というかHOTニュースは何と言っても熊本地震ではないだろうか。

Twitterに限らず、Facebook、Instagramでもいろいろな情報が共有され、コメントが投稿されていた。


『地震』が196,240ツイートされているのを筆頭に、

『余震』 :44,260ツイート

『震度3』 :7,750ツイート

『緊急地震速報』:5,060ツイート

『震源地』 :4,880ツイート

『警報』 :4,590ツイート

『震度4』 :3,350ツイート

『震度5強』:2,890ツイート

と、今週のHOTワードのトップ100に8個、合計269,020ものツイートがこの1週間にされている。


このHOTワード分析で取り上げるワードに、地震関連を選ぶのにはためらいがあった。

現地のことを知らない、ニュースを見ているだけで詳しい情報を理解していない自分が

容易く地震のことを語ってもいいのだろうか。


さらに、ニュースでは芸能人の地震に関する投稿に対して

「配慮が足りない」、「不謹慎だ」というコメントが多く寄せられている。

私は芸能人でもなんでもないけど、ナイーブなことには触れるのは、やっぱりこわい。


こういうときに、思い出す言葉がある。

糸井重里さんが主宰する、“ほぼ日刊イトイ新聞”のある記事での文章だ。

(出典:ほぼ日刊イトイ新聞 http://www.1101.com/home.html)


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(中略)

しかし、あるとき、ふと思った。

「書かないほうがいい理由」が

山ほどあるからこそ、書いたほうがいい、と。

そうでないと、ぼくらはことばを失うばかりである。

口をつぐんだほうがいい場面がどんどん増えていく。

真剣に考えたすえにことばを飲みこむ沈黙ではなく、

「無難な沈黙」「先送りする沈黙」だらけになってしまう。

なにかをやろうとするとき。

「やったほうがいい理由」と

「やらないほうがいい理由」を比べていったら、

きっと「やらないほうがいい理由」のほうが多い。

自分の中で多数決をしていたら、

たぶん、ずっと、なにもできない。

そして、これはとても大事なことだと思うのだけれど、

なにもできないことを、誰も責めはしないし、

事実、責められるようなことは、なにひとつないのだ。

だから、そんなふうにしているうちに、

月日はあっという間に過ぎてしまって、

「やったほうがいい」と思っていた自分は、

まるで、最初からなかったことになってしまう。

(中略)

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この文章を電車で読んだ私は、自分のことを言い当てられているような気がして、

恥ずかしくなった。


話さない、語らないのは、理解していない自分をさらすのが恥ずかしかったり

「配慮が足りない」と言われるのを恐れているんだと思う。

まさに“無難な沈黙”である。


だからこそ、今回は「よし!」と気合を入れて、取り上げてみることにした。



5年前に起きた東日本大震災と、いまで圧倒的に違うのは

子どもがいる、ということ。


小さい子どもがいる上で被災することがどれだけ大変なことか、恐ろしいことか

5年前は分からなかったけど、今は実感値を持って理解出来る。


すべての人がすべての人の状況を想像することはできないかもしれない。

でも、1人1人が想像してみることで、その想像をいろんな方向に広げることができる。

おじいちゃんの気持ち、小学生の気持ち、病人の気持ち…それ以外にもいろんな想像があるはず。


その想像は、他の人にとってみたら配慮が足りない、と言われてしまうかもしれない。

でもフォーカスすべきなのは、他の人に配慮が足りないことを考えてしまうこと、ではなくて

想像してみたこと、なんじゃないかなと思う。


TVの向こうのニュースに思いを馳せること。想像してみること。

知らない土地の知らない人ではなくて。


そこから始めてみようと思う。



被災した方たちが安心して過ごせる日が少しでも早く訪れますように。



(引用:ほぼ日刊イトイ新聞『書きかけてやめた、福島のことを、もう1度』

    http://www.1101.com/fukushima/2012/index.html)

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