仲畑貴志さん、
知らない人は広告業界にはいないだろうと思う。
もし万が一仲畑さんを知らなかった(!)としても、仲畑さんの作ったコピーは
どこかで見たことあるはず。見たことないはずがない。(そう信じている)
今回、仲畑さんが東京コピーライターズクラブ(略称:TCC)によって
2015年度Hall of Fame(コピーライターの名誉殿堂)に顕彰されたことを記念して、
『大仲畑展mini〜コピーライター仲畑貴志のぜんぶのいちぶ〜』が開催された。
実施の日程は5月10日(火)〜13日(金)という4日間のみ。
この短い期間だからこそ余計に“見に行きたい!”気持ちが高まるとともに
仲畑さんのコピーの価値がよりアップするように感じた。
会場は表参道近くのギャラリー。
広さにして、約20坪。
仲畑さんのイベントだし、もっと大きな会場を想定していたので、
「あれれ、せまい・・?」と思ってしまったのは事実。
会場に入ると、仲畑さんのパネルが出迎えてくれた。
一歩会場に踏み入れると・・・なんだか不思議な空気が漂っている・・。
それは、広告が好きな人、言葉の持つチカラを信じている人たちが集まっている感じで、
仲畑さんのコピーへの敬意が充満しているような印象。
ポスターと共に飾られているコピーは30点ほど。
それと資料などがあるだけなので見ようと思えば、そんなに時間を掛けずに見終わる内容。
でもみんな、じっくりじっくり1つ1つのコピーを味わうように見ていたように思う。
簡単に読んでしまうのがもったいないような、大切に味わおうとするように。
仲畑さんが手がけた広告作品は4000点以上にも及ぶそうで、
その中でどのコピーを紹介するかを選ぶのは、かなりむずかしいことだと思うが
今回のイベントでは、仲畑さんと親交のある人たちがキュレーターとなって
思い入れのある作品を3点ピックアップして紹介している。
こんな方々と並ぶのは恐れ多いが、私も好きなコピーを3つ選んでみた!
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「一杯やろうよ」 という言葉を訳しますと、
「ゆっくり話をしたい」 ということになります。
【サントリー オールド】
【TOTO】
ケンカはやめた。だから、もう負けない。
【パルコ】
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うーん!これは3つ選ぶのむずかしい。3つにしぼれない!
あれもいい、これも捨てがたい、となってしまう。
自分で言い出したのだからと、なんとか3つ選んだが、これが最良の選択だったのか
我ながら自信がない!書いてるそばからもう選び直したい気持ちでいっぱい(笑)
そのときの自分の状態とか時代の流れとかで、選ぶコピーが変わってきそうだな。
定期的にやって、自分の気持ちを知るパラメーターにしてもいいかも、と
そんなことを思ったりしました。
やっぱり、言葉っていいな。
言葉のチカラを信じたい!としみじみと感じる帰り道なのでした。
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