連日ニュースのトピックに上がっていた、北海道の男児行方不明。
今朝、捜索が始まる前に無事保護されたという速報が流れた。
そして、本日のHOTワードの1位は「北海道の不明男児」である。
他にも「北海道鹿部町で男児保護無事」「陸自演習場内で雨宿り」「歩いて小屋に」
「無事で良かった」などもHOTワードに上がっていたことからも、
このニュースに対する関心の高さが伺える。
深夜は気温が6度まで下がり、雨も降った北海道の大自然の中、5km先まで歩いて移動し、
警察や自衛隊、警察犬の捜索でも発見されることなく6日間過ごした少年に、
個人的にはいささか不思議な印象さえ受けたが、何はともあれ「無事で良かった」。
このニュースで感じたのはやはり、親へのバッシングの強さだ。
もちろん、躾の一環だといって置き去りにしたのは良くない。
ただ、これは虐待や育児放棄などと同等なのだろうか。私は違うと思う。
世間から、まるで虐待や育児放棄したかのように吊るし上げられて、
叩かれているご両親を見ると、少し心が痛んだ。
テレビで放送された少年を撮影しているビデオなんか見ると、
学校の行事の映像などもあり、親御さんからの愛情を受けていないようには見えなかった。
この少年が育った家庭はごく普通の家庭環境である。
そう、だから、この事件は普通の家庭でも起こりうるものなんだと実感した。
たまたま、この家庭で起こってしまったから、大々的なニュースにもなり、取り沙汰され、
「なんてひどい親なんだ」と非難されてしまった。
少年がいなくなって、一番心を痛め、心配していたのは親御さんのはずなのに。
自分の幼少期を思い出してみると、母からの平手打ちは日常茶飯事であった。
置き去りまではいかないが、言うことを聞かない私を放って母が先に行ってしまうこともあった。
それで自分が虐待を受けていたかと聞かれたら、答えはNOで、
あって然るべき教育だったと感じている。
人を叩くことは、叩いた本人だって痛いことを、成長してから知った。
叩いた手だって痛い、心だって痛い、でも母は私を叩いて教育した。
私は母に感謝している。
それを今は、世間がゆるさない。
親たちが社会から教育方法を制限されているようにも感じる。
本当にそれでいいのだろうか。
子供たちは痛みを知らずに、柔らかい綿の中で包まれて、なにひとつ傷付けられるコトなく育っていく。
本当にそれでいいのだろうか。
今回の事件では、年々変わっている教育への考え方と、
親が世間から要求される「普通の教育」について、今一度考えさせられた。
以上、KOTAでした。
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